It's a rumor in St. Petersburg

アラサー学生です。主にまんがの感想を書こうと思っています。

【考察】『Under the Rose』2 ロウランドで発生した出来事

***考察に必要な範囲でネタバレあります***

 

 引き続き、アンダロ考察です。 この記事ではロウランドで発生した事件について書きます。目次の赤字の部分が対象です。

前回までのエントリ

   

    • 目次
    • 1. 基本情報

       ・登場人物の年齢

       ・登場人物の血縁関係

         -入り組む血縁があぶりだすもの

      2. ロウランドで発生した事件

       ・ロウランドで発生した事件まとめ

       ・モルゴースによるもの

       ・亡霊たちが亡くなった本当の理由

       ・亡霊たちの囁き

      3. それぞれの目的

       ・モルゴースの目的

       ・アルバートの目的

       ・ライナスの目的

       ・ウィリアムの目的

      4. 名前のないメイドたち

      5. レイチェル

       ・レイチェル出奔履歴

       ・レイチェルの家庭環境

       ・レイチェルの過去

      6. レイチェルとウィリアム

    •  ・レイチェル&ウィリアムの逢瀬

    •  ・二人の背丈

1.ロウランドで発生した事件 

ロウランドで発生した事件まとめ

 ロウランドでは、しばしば重大な事件が発生します。そして、それを起こしたり、探ったりする人たちがいます。そうした人たちの目的をまとめたり、考察したりしたいと思います。

 その前段階として、ロウランドでどんな事件が起こったか振り返ってみます。 まだ詳細不明の事件もありますが、冬の物語・春の賛歌・ハニロで認識できる事件だけピックアップしました。

 

グレースの死

 屋敷の屋上から墜落。ウィルが看取る。以前からアヘン中毒であり、中毒の末、ライナスからの手紙に絶望して自殺したと思われていた。実際は、アヘン中毒はアンナの指示により巻き毛のメイドがアヘンを供給したことによるものであり、墜落は(モル様によって?)なんらかの形で身投げさせられたものと思われる。ライナスは既刊10巻(2018年12月現在)の時点でグレースが自ら死を選んだと思い込んでいるが、アルバート・ウィリアムは他者によるものではないかと疑っている。

 

巻き毛のメイドの死

 アルバート・ウィリアム・ライナスが猟銃で巻き毛のメイドの処分を企てる。しかし、モル様の手のものによって先に手を下されていた。

 

ライナスに対する強要・アーサーに対する発砲

 アーサーがライナスに対し服毒を迫る。抵抗したライナスがアーサーに対して発砲。

 

口のきけないメイドに対するいじめ

 ウィルが日常的に口のきけないメイドをいじめる。熱湯をかける、熱した火箸を押し付けるなど。

 

レイチェルに対し愛人関係を強要

 ウィルが口のきけないメイドを虐待しないこととと引き換えにレイチェルに愛人関係を強要。

 

リトル・ハモンドの父の死

 アンナが妄想に取り憑かれ、リトル・ハモンドの父を死に至らしめる。

 

アンナの死

 既刊10巻の時点ではまだ生存。今後、モル様の手にかかる?

 

マリーの死

 既刊10巻の時点ではまだ生存。今後、モル様の手にかかる?

 

アリス・レイチェルの死

 既刊10巻の時点でアリスは誕生しておらず、レイチェルは生存。今後、モル様の手にかかる?

 

フィオナに対するいろんなこと

 既刊10巻の時点でまだ登場していない。ハニロでモル様とロレンスとモルゴースの息のかかったメイド・アニーによって毒を盛られたり、ナイフで襲われたりする。

 

 

 

モルゴースによるもの

 ハニロ・あんだろで認定されているものでは、グレース、アンナ、スタンリー、アリス、レイチェル、巻き毛のメイド、フィオナ、ロウランドの館で生まれた女の子全てがあります。こうなると、ローズや死産だったアーサーの5番目の女の子も怪しい…。11巻収録の34話ではマリーも体調不良を訴えており、これはモル様の影が近寄ってきたということなのでしょうか。

亡霊たちが亡くなった本当の理由

 物語の中でまだ明らかになっていませんが、ハニロで亡霊とモル様の対決シーンで下記のような描写があります。

 

アリス:額から血を流す

レイチェル:胸から血を流しながら、炎に包まれる

マリー:血を吐く

グレース:天井から落下する

アンナ:モル様の首に手をかける

 

 これはおそらく、各亡霊たちがモル様にされたこと、彼女たちの最期の時を表しているのじゃないでしょうか?台詞では追い詰められて、自ら死を選ばされたというような台詞もありましたが、モル様がばっちり手を下していたのでは?と筆者は思う次第です。

亡霊たちのささやき

 ハニロでは各亡霊たちがフィオナに対する助言を囁きます。それぞれ、フィオナに襲い掛かるさまざまな出来事からフィオナを守るためのアドバイスになっています。

 

アンナ:しんじてはだめ → アニーを信じてはいけない。

マリー:くちにしてはだめ → 食事に毒物が混入されているから、口にしてはいけない。

グレース:うたがってはだめ → ライナスの愛を疑ってはいけない。

レイチェル:うしなってはだめ → 銀貨を失ってはいけない。

アリス:もうておくれ → モルゴースを撃っても亡くなった人はかえらない。

 

 

 

 完全な推測なのですが、これって実はそのまま、それぞれの生前の後悔に基づく助言なのでは?まだ、物語で明らかになっておらず、不明としている箇所もありますが。

 

アンナ:しんじてはだめ → (現時点で不明。信じていた侍女が裏切った?)

マリー:くちにしてはだめ → フィオナの症状は生前のマリーそっくりっだとのこと。フィオナ同様に食事に毒物を混入された。

グレース: うたがってはだめ → ライナスからの手紙を真に受けて、自分を追い込んでしまった。

レイチェル: うしなってはだめ → (不明。何かを失った結果、凶弾に倒れることになった?)

アリス:もうておくれ →(不明。モルゴース様に撃たれて手遅れになってしまったとか?)

 

 次回は登場人物それぞれの思惑について書きたいと思います。

Under the Rose 考察3に続く】 

 

 

Honey Rose 【合本版】

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