Under the Rose 考察3 それぞれの目的

 

 引き続きUnder the Roseの考察です。

 

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今回はロウランドで起こった事件に関わる、それぞれの目的を整理してみます。

赤字の部分が今回の対象範囲です。 

  • 目次
  • 1. 基本情報

     ・登場人物の年齢

     ・登場人物の血縁関係

       -入り組む血縁があぶりだすもの

    2. ロウランドで発生した事件

     ・ロウランドで発生した事件まとめ

     ・モルゴースによるもの

     ・亡霊たちが亡くなった本当の理由

     ・亡霊たちの囁き

    3. それぞれの目的

     ・モルゴースの目的

     ・アルバートの目的

     ・ライナスの目的

     ・ウィリアムの目的

    4. 名前のないメイドたち

    5. レイチェル

     ・レイチェル出奔履歴

     ・レイチェルの家庭環境

     ・レイチェルの過去

    6. レイチェルとウィリアム

  •  ・レイチェル&ウィリアムの逢瀬

  •  ・二人の背丈

3.それぞれの目的

  基本的に事件を起こしたり、その原因を探ったりしているのは、モルゴース、アルバート、ウィリアム、ライナスの4人ですね。

モルゴースの目的

 モル様は女性陣を手にかけ、ロウランドから排除しました。

アンダロではシリーズを通して、モル様が長い時間をかけて誰にも気づかれないように女性陣を排除しており、そしてそれをアルバート・ウィリアム・ライナスが追いかけているという設定があります。

ただし、既刊10巻の段階ではライナスは事件の背後に人為的なものがあるということは気づいていなさそうです。

一方、アルバートはグレースの死は人為的なものであると確信しています。

 考察と言いつつ、モル様の行動の理由は正直よくわかりません。

ハニロでウィリアム・フィオナとモル様が問答するシーンでは、アーサーを独り占めしたかったのか、というような内容で責められていますが、アーサーの回想やマリーに敬意を払っている点などを見る限り、そんなことをしそうな人には見えません。

ただし、ライナスに対する敵意(アーサーを撃つ前から)、ヴィンセントに名刺を突き返される、アルバートに睨まれる等をみていると、回想はあくまでもモルゴースを信じきっているアーサー視点であり、ヴィンセントやアルバートに対して優しげに振舞っていても、子供達は嘘臭さを嗅ぎ取っているとも考えられます。

もしくは、ミスピックとレイチェルの論争のあと、モス様がアーサーに対して「お前は変わった」というシーンがあります。

どこかのタイミングでアーサーに変化があり、それがモル様を変えてしまったのかもしれません。

いずれにせよ、モルの目的は今後あきらかになっていく内容だと思われます。

アルバートの目的

 ちょいちょいアルバートはなにか「目的」があるというようなことを言っていますね。

これもまだ明らかにされていない内容です。

 これまで、アルバートが(おそらく)「目的」のためにしたこととしては、下記のような内容があります。

・レイチェルを利用してミスピックをロウランドから追い出す・モルゴースとレイチェルを対立させる

・巻き毛のメイドの黒幕を探る

・レイチェルの籠絡

おそらく、既にアルバートはグレースの死の真相にモル様が関わっていることに気づいています。

11巻収録予定の33話では、モルゴースを睨みつけるシーンがあります。

そこから推察するに、アルバートの「目的」とはロウランドをモルゴースから解放することなのではないでしょうか。

 ミスピックをレイチェルに排斥させたのは、モルゴースの息のかかった人間を排斥したかったから。

 また、モル様とレイチェルを対立させることで、モルゴースが次の犯罪に手を染めるようレイチェルを囮にしているのではという気がします。

同時並行でグレースの死の真相も探っていますね。

モルゴースが関わっているとの証拠をつかみたいのだと思います。

 

 アルバートはレイチェルに対して優しく協力的ですが、それは弟たちにとって大切な人であるから、アルバート自身がレイチェルを気に入っているからという理由以外に、自分の「目的」のために必要だからです。

辞められたり潰れたりされると困るから、自分との関係をレイチェルをロウランドに留める鎖としたいとの考えです。

 彼が異様に人に利用されるのを嫌がるのは、自分が人を利用する人間だからってのがある気がするな〜。

 ウィルが、アルバートがレイチェルがウィルに何をされているか知っていて助けないのは自分の目的のためというシーンがあります。

これ、最初はウィルのハッタリだと思っていましたが、最近案外本当かもと思えてきました。アルバート怖すぎますね。

ライナスの目的

 モル様アルバートに比べるとライナスの目的はかわいいですよね。

彼は、冬の物語の冒頭、春の賛歌スタート前年の秋にロウランドにやってきます。

それは、母グレースの死の真相を探るためです。

というより、母の死は自分のせいではないと信じるためのなにかを探しています。

結果として、母の死は自分の手紙のせいだったと知り(思い込み)、その罪を背負って生きることを選びます。

 この時期のライナスは硝子の少年ですね。ハニロから読んでいる人はびっくりしちゃうよね。

これでアイザックより年下なのかよ。

 ハニロのタイミングでは、グレースはモル様の手にかかったことを、証拠はなくても確信しているようです。

ウィリアムの目的

 みんなモル様の起こした出来事に右往左往してる中、ウィルだけ別ベクトルで動いてます。

彼の関心事は「母さん」「母さん」「母さん」「母さん」です。

 ウィルの目的はアーサーとアンナをお互いから解放することです。

アーサーはアンナを愛していませんが、ある時点まで家族として大切に思っていました。

一方、アンナは自分でも気づかないうちにアーサーを愛していました。

傷つけあう2人を一番側でみていて、できるだけ穏やかに2人を別れさせようとしていたんですね。

そのために、ウィルはアンナにレイチェルがアーサーの愛人であると思い込ませ、2人の仲をできるだけ冷え込ませるようにしむけました。

 これまでも、アーサーにはグレースやマリーという愛人がいたわけですが、アンナはグレースをアヘン中毒に、マリーはロウランドから出ていくように仕向けます。

アンナは愛人がいても相手を消せばいいと思ってるわけですね。

だからこそ、ウィルはレイチェルを妊娠までさせ、例えばグレースやマリーがいなくなったとしても、すぐ代わりが現れる、相手を消すことに意味はないということを明示したいんだと思います。

 

 ここまで書いて思ったんですけど、やっぱりウィルは巻き毛のメイドの後ろにアンナがいたことは気づいていたんだろうな。

巻き毛のメイドは悪いことをしたわけだけど、女主人に迫られて拒否はできなかったのだと思うと、最後は誰にもかばってもらえずかわいそうだったと思います。

 

次回は、名前のないメイドたちとレイチェル&ウィルのラブについて書いてみようと思います。

Under the Rose 考察4に続く】

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