It's a rumor in St. Petersburg

アラサーOLです。主にまんがの感想を書こうと思っています。

【感想】『ヴィンランド・サガ』 幸村誠(著) 22巻

 

チャララララン♪ チャララララン♪ チャララララン♪ チャララララン♪

 

特注の槍使い、ガルム。

通称 人食い犬のガルム!

戦いを愛する彼の繰り出す殺人の刃が

不戦を誓ったトルフィンに容赦なく襲い掛かる。

 ヴィンランド・サガ22巻、恐るべき無情の刺客 ガルムとの死闘、

ご期待ください!

(CV 藤谷美紀)

  

…みたいな巻でしたね、今巻!

完全なる『るろ剣』オマージュ

 考察にも書きましたが、ヨムスボルグ編、特にガルムとの絡みは完全に『るろうに剣心』のオマージュですね、これ。

 

 

「人斬り抜刀斎!」と「トルフィン・カルルセヴニ!」の完全一致や21巻煽りの「不殺」のワード。(Koboの作品紹介には不戦の誓いと書いてあったので、あれ見間違い?と思ったが、確認したらやっぱり不殺って書いてあった)

 

 

 

そして、今22巻では「ホウキ頭」と言われてガルムきれる!あった~!そういうシーン『るろ剣』であった~!!お話のテーマ的にも、特に10巻辺りの刀狩の張との戦いとちょっと重なる話ですよね。

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚― モノクロ版 10 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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  • 作者: 和月伸宏
  • 十本刀の一人、“刀狩り”の張に伊織が拉致された。助けに行った剣心は、赤空の最後の一振りを手に闘うことになる。子供を殺すという張の言葉に剣心は不殺の誓いを破り、ついに抜刀するが…!?
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 元伝説の人斬り・緋村剣心は不殺の誓いをたてていますが、過去の経緯と仲間を守るために戦いに巻き込まれます。そんな中で敵の一人、刀狩の張と戦うことになりますが、剣心はその前の戦いで逆刃刀を折られていて、普通の刀しか持っていない。徒手空拳ではとても適わないけど、普通の刀で戦ったら殺してしまう。相手に人質をとられて戦わざるを得ず、しかし、1度人を斬れば、自分はまた元の人斬りに戻ってしまうというギリギリの状況で仲間を守り、相手を殺さず、自分も死なずという戦いをしなくちゃならない。過去の自分と本当に決別したのか?どんな時でも誓いを守りきれるのか?が試される話です。おお、まさに今回の『ヴィンランド・サガ』。ヨムスボルグ編は暴力、特に殺人を犯すことのないまま仲間を守り、切り抜けられれるかというのが1つの焦点だったと思います。そこに張のあだ名(?)であるホウキ頭を被せてくるあたり、幸村先生、完全にわかってて遊んでるやつですね。

 

 

 

久々アシェラッド

 いきなりトルフィンの口調変わりましたね〜。あー、アシエラッドってそういう話し方だったよね!って懐かしくなりました。アシェラッドを真似るトルフィンを見てると、アシェラッドがどういう気持ちでトルフィンを見ていたのか、少しわかる気がします。トルフィンがガルムを殺したくなかったように、アシェラッドもトルフィンを殺したくなかったんだろうなと。殺しちゃえば話は早いんだけど、自分のためにもトルフィンのためにも、アシェラッドなりに殺さなくてすむ道を探していたんだろうと今は思える。愛を知る男として、トールズの子であるトルフィンに期待している部分があったんでしょうね。

 

 

あと、久々に昔のトルフィンをみて、そんな髪の時代もあったよね…としみじみ思いました。もはや別人。

 

 

 

 

ギリギリのところにいる人達の心情の表現が本当にすごい

 私が『ヴィンランド・サガ』を好きなところって、端的に言ってこれなんですよね。追い詰められている人間の吐く一言がすごい。

 私が『ヴィンランド・サガ』で一番好きなシーンは9巻の農園でトルフィンが客人たちに殺されかかるシーンなんですよ。「死を怖がれ」「命乞いをしろ」と言う客人たちに返すトルフィンの一言が本当に凄いと思いました。生きていることがただ苦痛でしかない人間の悲しさを、生きることに期待できない人間の苦しみを、よく表したセリフだと思う。

 

 

 そして、今巻、バルドルの独白が本当に凄かった。彼の誰にも言えなかった本心が世界の悲惨さを掻き立てていると思います。生きることに期待しつつも、それがけして叶わないとわかっている人間の苦しみをよく表したセリフだと思いました。

 

まとめ

 まさかの恋愛展開で次巻へ。一応、ウィキ調べでトルフィンの奥さんが誰がなるかは予想ついているんですが、私はヒルドさん押しなのでグズリースはかわいそうだけどギョロあたりとくっついていただいて…。だめですか?

 

ヴィンランド・サガ(22) (アフタヌーンKC)

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