It's a rumor in St. Petersburg

アラサー学生です。主にまんがの感想を書こうと思っています。

【感想】『薔薇王の葬列』56話 プリンセス2019年9月号

ついに、ついに、ついに、ついに、ついにこの瞬間が来ましたよ。
プリンセス2019年9月号、『薔薇王の葬列』56話、ついにこの瞬間が来ました。
我らがリチャードにこの瞬間が来ましたよーーー!!!

 

 

プリンセス2019年9月号 [雑誌]

プリンセス2019年9月号 [雑誌]

 

 

感想

薔薇は美しく咲いて

情熱を燃やして、生きてく、いつでも〜♪

 

薔薇は美しく咲きました。
リチャードが強く強く輝いています。
あたりを焼き尽くすような強すぎる輝きです。
本当に命を燃やして輝いているという感じ。
なんかターナーの絵のようだなと思いました。
見る者の目を焼く強い光でした。

 

ターナー 《レグルス》 | ARTRAY

 

民衆を煽りまくっていたのは、てっきり新キャラかと思っていたのですが、違いましたね。
リチャードの輝きに対比して陰でうごめくセシリー。
リチャードが王になると宣言した瞬間は神と悪魔が反転した瞬間でした。

戴冠式では、今までリチャードを呪い続けた言葉も反転します。
王座に向かう道に立っているのは未亡人であるマーガレット様や父を失った子エド、老獪なるウォリック。
そして、戴冠を見守るのはエドワード王子やヘンリーなどこの日のまでに失われた命。
さらに、これらの人たちの中にケイツビーやバッキンガム、リチャード派の貴族たちも一緒に立っているんですよね。
これから先、リチャードの行く道でこれらの命も犠牲になっていくことを暗示しているようにしか思えません。
薔薇は美しく散るものだけど、お願い、散らないで…。

 

 

 

ティレルとヘンリー

54話でばっちりバッキンガムと王座を選んだわけだから、もはやティレルは陰からリチャードを助けてくれる存在と化すのだろうかと思っていたんですが。

 

 

ティレル、もしかして記憶が戻っているんじゃないか疑惑が私の中で芽生えました。
森の中でリチャードと再会した時、記憶が戻ったのではでしょうか。
特に確たる根拠はないんですけど、森の中でリチャードを守るシーンで明確に僕の「王」と言わなかったし、56話のティレル、なんか今までのティレルっぽくないような。
なんかこのまま終わらない気がしてきた。
でもリチャードは文字通り玉座を掴んだわけで(56話で本当に掴んでいた)、今更ティレルでなくヘンリーが戻ってきてももうなにも変わらないのでは…?
いや、しかし揺れるリチャード、見たいな~~!?
1~7巻の二人の間の秘密がいつわかるのかを待っていた、あの緊迫感をもう一度味わいたいな~~!?

リチャードの本当の願い

リチャードがなぜ王冠に執着するのか、その本当の理由は実はまだ明かされていませんよね。
リチャードは王冠の環の中に楽園があると信じている。
だけど、楽園とは何をさすのか?彼が楽園でなにを求めているのか?
それはまだ明かされていない。
今まで亡くなっていった人たちって、エドワード王子もジョージもエドワード王もみんな王冠や女性を求めたりしていたけど、最後の最後に見る景色は実は現世で自分が求めていると信じていたものではなかったりしています。
リチャードが本当に望んでいるものはなんなのだろう?
あと、バッキンガム、絶対に自分の思いを伝えられないまま死んだりしないでほしい。
1作品で2回も押しが想いを伝えられないままこの世を去っていくとか耐えられないです。

 

 

 

RICHARD Ⅲ

2019年11月からロンドン グローブ座で上演予定だそうです。これは絶対見に行きたいな~!

www.shakespearesglobe.com

 

 

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