11月2日にマンガバルセロナで行われた菅野文先生のサイン会についてのレポートです。一連のマンガバルセロナにおける菅野先生関係のレポートはこれが最後です。(マンガバルセロナ全体に関するレポートを別途書こうと思っています)
マンガバルセロナの期間中なんと6回、菅野先生のサイン会が開催されました。開催場所は出版社ブースのTomodomo社さんのブースです。Tomodomo社さんはスペイン語圏で漫画文化を広めるために創設された漫画専門の出版社さんで、スペイン語版『薔薇王の葬列』を出版されている出版社さんです。ちなみ社名の由来は日本語の「共々」とのことです。
『薔薇王の葬列』のポスターがババーンと貼られています。1巻とスペイン語版の最新刊である8巻の表紙ですね。
コミックスの陳列スペースにも『薔薇王の葬列』がどーんと並んでいます。
サイン会の告知ボードやセッティングも。
ブースの皆さん、あまり人がいない時間に写真を取らせてくださいとお願いしたところ、めちゃくちゃウェルカムで応じてくれました。
サイン会に参加する条件は、開催日当日にTomodomo社さんのブースでお買い物をすること。各回45名、先着順で整理券をもらえます。私も朝いちでブースに向かいましたが、会場全体の人がまばらな時間にTomodomo社さんのブースは大賑わいでした。ちなみに購入者には各巻ごとにしおりが、セット購入の場合はポストカードやシールが特典につきます。私の隣に立っていた男性が全巻を一気にお買い上げしていました。一緒にいた女性が8巻を購入していたので、彼女さんが彼に『薔薇王の葬列』をおすすめしたのかな?私は7巻と8巻のセットを購入してこの日の13時からの会の整理券をゲット。
コミックスについてですが、スペイン語版はちょっと日本のコミックよりサイズが大き目で紙質も良いもののような気がします。
値段は8€なので、日本版のほぼ倍なのですが、フルカラーのカラーページがあるなど豪華です。今まで特に気にしたことがなかったのですが、コミックスの中にカラーページがあるのって嬉しいものなんですね。
サイン会はブースのデスクでオープンに行われました。日本で書店さんでやる場合などは、普通のお客さん、参加者が待つ場所、先生がいらっしゃってサインをもらえる場所は衝立等で区切ってあって、それぞれ見えないようになっていることが多いと思います。今回はそうした区切りはなく、道行く人たちからもサインを待っているファンからもサイン会の様子をみることができるスタイルでした。これは菅野先生だけではなく、他の作家さんたちもみんなそうでした。以前、イスタンブールのコミコンに参加した時もそうだったので、ヨーロッパではこういうスタイルがスタンダードなのかな?基本的に作家さんとファンの距離が近い感じがします。
サインはコミックや特典のポストカード・しおりに入れてもらえました。私はカラーページにサインを入れてほしいとお願い。
菅野先生:へ~、カラーなんですね、知らなかった~。
私 :私もさっき見てて気づいて嬉しくて。
通訳さん:そのページなら黒いペンがいいですか?
菅野先生:金がキレイかも。
(菅野先生、ゴールドのペンでサインをいれてくれる)
私 :私、普段、ヨーロッパの端に住んでいるんですけど、先生がスペインまで、ヨーロッパまで来てくれて本当に嬉しいです。
(菅野先生、手をとめて話を聴いて下さる)
私 :やっぱり、普段なかなか日本のイベントは行くのが難しくて、白いののお渡し会もすごく行きたいと思っていたけど、いけなくて。プリンセスは電子が紙版と同時発売だから毎号買ってるんですけど。だから、このイベントを知った時、絶対行きたいと思ってて。先生が来てくれてすごく嬉しいです。
担当さん:さっき(ファンミーティング)も一番前でみてくださってましたよね。最後質問で手をあげてくださってたけど、時間の関係で聞けなくて。何か質問があればここで。
(実は私は一番前の一番良い席に座っていた!スペインの皆さん本当にごめんなさいって思っています…)
私 :以前、先生のツイッターでこのキャラはこんなこと言わない、言えたら幸せになれるのに…みたいなお話を仕事場でして盛り上がったというツイートを見たんですが、例えばどんな感じですか?
菅野先生:うーん、こんなこと言わないか… 例えば誰?
私 :バッキンガムは?
菅野先生:バッキンガム…
私 :もう10巻からの追い上げがすごすぎて…
菅野先生:バッキンガムは言わないことが多すぎて…
私 :そうですよね!?バッキンガムが一言リチャードに好きだっていったらみんな幸せですよね!?あ、みんなではないか!?
菅野先生:バッキンガムはかっこつけて言葉足らずなんですよね
私 :でも行動はわかりやすいですよね!? ×××××(ネタバレのため伏字)とか…
菅野先生:そうですね。言えばいいのに… 可愛い男なんですよ。
私 :先生に似てるんですよね?
菅野先生:そうですね…
(ここでサイン終了)
毎月、本当に楽しみにしています。これからもずっと応援しております。がんばってください!!
(菅野先生、担当さん、お見送りしてくださる)
もう頭の中がパーンとなっちゃって、私の意識はあるようでないというか、わけがわかってるようで全くわかっていない!今も思い出すだけでニマニマしたり、恥ずかしさで身もだえしたりしています。もらったサインはこちら。
すーてーきーーー!!!超素敵!!ヘンリーのカラーの上にゴールドでサインwith白いのちゃん!!私、コラボカフェでは絶対カルピスミルクだよ…!!(年末は日本に帰るので…)実はしおりの方にもサインを入れてもらっています。黒×赤×ゴールドwith薔薇!!美しさがすぎる…
【メニュー一覧】薔薇王の葬列
— 秋田書店ポップアップストア&Cafe (@akita_store2) November 11, 2019
11/22(金)より開催のメニューを紹介!作品イメージのドリンクをご用意しております
※ドリンクご注文毎にランダムでコースター1枚とメモリアルカードを1枚の合計2枚をプレゼント!
#秋田書店ストアカフェ #薔薇王の葬列 pic.twitter.com/280ipBh9Jr
今回、マンガバルセロナのイベント期間、たくさんのイベントに参加させてもらったのですが、菅野先生も担当さんも非常に真摯にファンに(ファンに限らずかな?)対応してくださる方だなと感じました。サイン会の最中も、私が話しているときは手を止めて目を合わせて聞いてくださるんですよね。それと、講演の時に通訳さんを挟んで回答する場面でも、基本的にはまずご自分で直接回答するという風にされていて、とても素敵だなと思いました。言葉はわからなくても、やっぱり先生から直接答えてもらえるとファンは嬉しいです。あと、やっぱり先生がわざわざ日本からヨーロッパまで来てくれるいうのは本当に嬉しいです。日本の漫画って、私が住んでいる国でも他のヨーロッパの国でもすごく愛されているなと感じるのですが、やっぱりどうしても日本とヨーロッパは遠いです。言葉の壁もある。そういう中で先生がその遠い日本から来てくれて直にコミュニケーションが取れるというのは本当にすごく嬉しいことなんですよね。本当にどうもありがとうございます。