**考察に必要な範囲でネタバレがあります。
『青野くんに触りたいから死にたい』1~6巻の考察②です。
前回のエントリ
- 目次
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1. 青野くんの種類
・普通の青野
・黒青野くん
・異界の青野くん
・チビ青野くん2. 青野くんの変化
・異界の青野くんと異界の変化
・黒青野くんの変化
・普通の青野くんの変化
・優里の変化3. 四ツ首様が暗示する死者と生贄の関係
①雨乞いの儀式
②子供たちのおまじない
③優里と青野くん4. 青野くんの正体(妄想)
※赤文字の箇所がこのエントリで記載されている個所です。
2.青野くんの変化
黒青野くんの変化
黒青野くんは登場するたびに徐々に変化していきます。
外見的には髪が伸び、髪質もサラサラな感じに。
また、眼が徐々に怪物の青野くんに近づいています。
そして6巻最後には牙のようなものができはじめています。
異界であった怪物にルックスが近づいているように思えます。
また、10回目の登場から作り笑顔を始めたり、ある程度自然な会話を始めるようになり、内面もなんだかどんどん人間チックになっていきます。
大翔の家に行った時とか、髪の毛がふさふさしているし、優里のいう事を聞くし、なんか犬みたいでかわいいですよね…
青野くんが黒青野くんに変化するタイミングは、作中では何かを捧げることがきっかけと整理されていますが、徐々にそれ以外での登場も増えています。
まだ明確にはわかっていませんが、青野くんが何らかのダメージを負う、優里になんらかの危機がせまる、母親の話をするなどが条件のような気がします。
普通の青野くんの変化
普通の青野くんも物語が進むにつれ、徐々に髪が伸びていきます。
黒青野くんが表情を持ったりしはじめて人間に寄ってきており、普通の青野くんと黒青野くんの様相が近づいてきているように思います。
また、気になるのが加々智山の問答で優里は黒青野くんからキスを取り返しているはずなのに、その後現われる普通の青野くんの髪は伸びているんですよね。
事態は改善したかに見えて、実は悪化しているのでは。
優里くんの変化
優里は物語が進むにつれ、様々なものを青野くんに捧げていきます。
1回目の憑依でいつもより早い生理が、2回目の憑依は出血と発熱、3回目の憑依では髪の色が白く変化します。
また、4回目は憑依はしていないものの、優里のお願いの対価として瞳を捧げた結果、瞳が赤く変化します。
これって実際は何を捧げているんだろう?
2回目については出血と発熱というのは命が削られたということを表しているのはわかります。
ただ、瞳と髪については、捧げて奪われるというより、なにか他のものに変質しているような気がする。
生理については、これって本当に生理なのかなと個人的には思っています。
生理と思い込んでいるだけで、実は処女を捧げているんじゃないのかな。
③に続く
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