It's a rumor in St. Petersburg

アラサー学生です。主にまんがの感想を書こうと思っています。

【感想】『僕のセックススター』 スパダリ結城君が最高!

 『僕のセックススター』、通称『僕セク』読みました。(BLです。苦手な方はクローズしてください… すみません…)

 

僕のセックススター (onBLUEコミックス)

僕のセックススター (onBLUEコミックス)

  • 作者: ためこう
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2016/08/25
  • 2019年11月現在2巻まで発売
 

 

ツイッターでみんながあまりにも『ララの結婚』を読んでいて、私も読んでみっかとためこう先生の作品を検索したところ、1巻表紙の結城君のフェロモンにやられて『僕セク』の方を買ってしまいました。いろいろな規制にひっかかりそうなので、オブラートに包みながら感想書きます。

 

 

 

あらすじ

 風俗誌ライターの伊吹光(いぶきひかる・伊吹さん)は人気AV男優・結城ちひろ(ゆうきちひろ・結城君)のインタビューをすることに。しかし、撮影現場で相手役の逃走を幇助した咎で代わりに自分がAVに出演することになり、そのまま二人は恋人になっちゃうのだった!

 1巻は他にも短編が何作か収録されています。最初、結城君の出演作という解釈で読んでいたら全然違いました。

感想

ともかく結城君だよ

 ともかくともかく主人公の相手役である結城君がいいです。ルックスもいいし、キャラクターもいいの。あと、彼を取り巻く環境や背景みたいなものにも、すごく興味をひかれてしまう。ものすごく読者をひきつけるキャラクターだなと思います。


 私、「俯瞰しすぎちゃって個人的な嗜好が消え去って見える人が個人的な好みや執着を覗かせる瞬間」がものすごく好きなんですよね。結城君はわりとそれが極まっているところがあって、私の萌えポイントにクリーンヒットでした。

 

 

 

 彼はともかくセックスにすごく興味がある人で、仕事でもプライベートでも他の事はあまり興味がない。そもそも、興味の対象を仕事にしているから、プライベートという概念も希薄そうな感じ。そして、仕事の対象としては、プロとしての視点があるからNGなし、エンターテイメントとしてのセックスな人なので、そこに個人的な嗜好を全然覗かせない。そういう人が個人的な嗜好の結果として伊吹さんを選ぶというところにめちゃくちゃ萌え心が揺さぶられました。あと、最初のインタビューシーンで結城君が好きな方法について答えるシーンがあるのですが、実際に伊吹さんとそれを何回もしてるのも萌えでした。あ、ほんとに好きなんだな~という感じがして。個人的な好みが見えない人ってミステリアスな感じがするし、そこがいいんだけど、そこに人格がちょっと覗く感じはさらにいいんですよね。


 ルックスについては、もうフェロモンがすごい…  表紙からあふれるこのフェロモン!

僕のセックススター (onBLUEコミックス)

作品をジャケ買いしたのはこれが初めてです。結城君、眼がいいんですよね。『ヒロイン失格』の弘光君好きな人は絶対好きな眼。この眼が挑発したり、意地悪に光ったり、ドSに見下ろしたりしてくる。たまらないわぁ…  あと、結城君に限らず、ためこう先生ってカラーがすごくきれいですね。『ララの結婚』も『ジェンダーレス男子に愛されています。』も色遣いがとてもよいよね。特にどのキャラクターも眼がいい。『ララの結婚』の2巻の表紙のウルジの眼の光り方、こういう宝石ありそう。

ララの結婚(2) (ビーボーイコミックスデラックス)

『僕セク』も1巻の結城君の眼が七色に輝いていてそれがすごく好きです。


 ともかく結城君は漫画のキャラクターとしても、作中の設定としてもルックスがよいのですが、私は常々ルックスがあまりにも良い人ってそれがものすごく武器になる一方で、生きづらさみたいなものを抱えちゃうのじゃないかなと思ったりもします。人生の選択肢の中で、普通の人には発生しないような選択肢が発生して、時にそこに大きなリスクが潜んでいたりとか。それが極まるとアッシュ・リンクスの人生になるというか。 第1話で、監督が結城君にかける言葉があるんですけど、美しいがゆえの生きづらさみたいなものを感じさせるなと思いました。そして、それを利用する側のいやらしさも。結城君の背景がわかる話が読みたいですね~。既刊の2巻まででは結城君目線の話や彼のバックグラウンドはあまり描かれておらず、ミステリアスな結城君はミステリアスなままなのですが、ためこう先生が今後描きたいと言ってくださっているのですごく期待しちゃいます。

 

 

 

 続刊すごく楽しみですが、結構先なのかな? 専門用語がときどきわからないので勉強しつつ、気長にまとうと思います。6月の「R18僕セクナイト」のレポートも読んだのですが、めっちゃぐぐりながら読みました。実はBL読むの『僕セク』が人生で2作目なの…