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アラサー学生です。主にまんがの感想を書こうと思っています。

【考察】『青野くんに触りたいから死にたい』①~青野くんの種類と青野くんの変化

 **考察に必要な範囲でネタバレがあります。

 

青野くんに触りたいから死にたい』、超超超おもしろいです。
ミステリー要素がかなり強いお話なので、めっちゃ考察したいと思いました。
自分なりに気づいたことや想像したことをまとめてみます。

考察範囲は2020年2月現在の既刊1~6巻です。

    • 目次
    • 1. 青野くんの種類
       ・普通の青野
       ・黒青野くん
       ・異界の青野くん
       ・チビ青野くん

      2. 青野くんの変化
       ・異界の青野くんと異界の変化
       ・黒青野くんの変化
       ・普通の青野くんの変化
       ・優里の変化

      3. 四ツ首様が暗示する死者と生贄の関係
       ①雨乞いの儀式
       ②子供たちのおまじない
       ③優里と青野くん

      4. 青野くんの正体(妄想)

※赤文字の箇所がこのエントリで記載されている内容です。 

 

 

 

1.青野くんの種類

青野くんは4種類いるように思えます。
普通の青野くん、人格が変質した黒青野くん、黒青野くんが優里に憑依した時に優里が夢の中であう青野くん、四ツ首様編で加々智山を登る時に現われたチビ青野くんの4種類です。

それぞれの青野くんの特徴をまとめてみます。

普通の青野くん

生きていた時に優里と付き合っていた時の姿、性格を引き継いでいる青野くん。
優里とは触れ合えない。
登場時は物質に触れられなかったが、徐々に10円玉を動かしたり、スマホを操作したりすることが可能になる。
誰かに憑依した場合、憑依された人には普通の青野くんの人格が入っている。
例えば、青野くんが藤本君に憑依した場合、憑依後の藤本君に現われる人格は普通の青野くん。
優里以外の人には怪物の姿に見えている。

黒青野くん

普通の青野くんが何かのタイミングで変質することがある。
外見的には眼が黒くなり、性格的には無機質な感じとなり、優里や優里の周辺の人間に憑依したがる。
優里とは触れ合えない。
最初は、優里が普通の青野くんに憑依を提案したタイミングで現われたが、徐々に関係のないタイミングでも現われたり消えたりするようになる。
また、最初は黒青野くん時の記憶は普通の青野くんにはなかったが、徐々に黒青野くんの時の記憶や感覚は普通の青野くんにも共有されるようになっている。
時々、大けがしてドロドロになったような状態で現われる。
黒青野くんが現われるときに、画面が真っ暗になり、周囲の時間が止まったような空間が登場することがある。
誰かに憑依したり、優里になにかを要求し、受け取るのはこの状態。
受け取ると普通の青野くんに戻る。

異界の青野くん

黒青野くんが優里に憑依すると、優里の精神は現世ではないどこか夢の中のような場所(以下、異界)へ飛ばされます。
異界に現われる青野くんは優里と接触することが可能。
優里に4回目に憑依した時に現われた爬虫類的な怪物もこの青野くんの変形した姿のひとつ?
ワンピースをきた黒髪の女性と優里が接触することを嫌がっている。

チビ青野くん

四ツ首様編で優里が加々智山を登る際に案内してくれた青野くん。
優里や優里以外の人間と接触することができる。
普通の青野くんと精神・感覚的に繋がっており、チビ青野くんが言ったことや交わした会話は普通の青野くんも感じ取ることができる。
すごいかわいい。

 

 

 

1.青野くんの変化

物語を通じて、6巻までで出番が一回しかないチビ青野くんをのぞく3種類の青野くんはそれぞれの変化をしていきます。
特に顕著なのが黒青野くんと異界の青野くんで、彼らの変化に少し遅れて普通の青野くんも変化しているように思います。

異界の青野くんと異界の変化

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異界の青野くんと異界の変化一覧

1回目の憑依では異界の描写はなく、異界及び異界の青野くんの登場は2回目の憑依からです。
2回目の憑依時から3回目の憑依時には明らかに髪が伸びています。
4回目の憑依時は普通の青野くんが優里以外の人に見えるときの姿(怪物)で現われます。

 

また、2回目の憑依と3回目の憑依では汚いアパートが舞台です。
2回目の憑依では異界の青野くんに手を引かれて優里ちゃんはアパートに連れてこられます。
そして部屋の奥から手招きします。
ここで2回目の憑依は終了します。

 

3回目の憑依はこの続きのように思えます。
優里ちゃんがいる部屋から見える廊下が、2回目の憑依の時に描かれていたアパートの廊下と一緒です。
つまり、優里ちゃんは手招きされた部屋に入っているのだと思う。
ここで異界の青野くんに食べ物を食べさせられそうになります。
このエピソード、神話でよくある異界で食べ物を食べると、現世に戻れないというお話を思い出させます。

 

また、異界では憑依を重ねるごとに世界自体にも変化が起こっています。
異界の空に浮かぶ月は2回目の憑依では満月と細い三日月だったものが、4回目の憑依では満月と満月直前の月に変化し、二つの月の距離も徐々に狭まっていきます。
また、背景のどこかに描かれている×マークは徐々に大きくなっていきます。

憑依の回数が多くなるごとに明らかに、「何か」が進行しているということを感じさせます。

 

 

 

 長くなるので続きます。

 

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