天空の玉座 青木朋(著) 最終回 ミステリーボニータ2018年12月号 感想(ネタバレあり)

 

*****2018年11月9日追記*****

作者の青木先生に最終回の感想をツイッターで送ったところ、なんとこのブログを読んでいただきコメントをいただきました。

私の存在を認識していてくださっていたなんて…。

最終回のタイミングでこんなに丁寧な返信コメントをいただき感動というしかないです。

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2018年11月発売のミステリーボニータ12月号で天空の玉座が最終回です。

クライマックスが近いのかなとは思っていたのですが、最終回がこんなに早いとは思っておらず、悲しいです。

もっと天空の玉座を読んでいたかった。寂しい。

私のこの情熱はどこへ持って行けばいいのでしょう。

最終巻11巻は2019年1月16日発売とのことです。

最終巻が出たらまた感想は書くと思うのですが、感動が冷めやらぬうちに最終回の感想を書こうと思います。

感想

お兄さんがお兄さんであり続けた最終回でした。

私は上原きみこ先生の「マリーベル」という漫画がとても好きなんですが、主人公のライバルが死んだ時に主人公が言うセリフに「あの人は最期までコメディーフランセーズの女王として死んだ。私はそれが嬉しくて、悲しくて」というセリフがあります。

私も今そう言う気持ちです。

裏切りと血と絢爛、まさに蓬莱はそういう人で、それがたまらなく魅力的な人なんですよね。

生きていてほしいという珊瑚の思いはよくわかるし、蓬莱に死んでほしくないと思う。

だけど、今更、いきなりいい人になっちゃう蓬莱とか、夢破れて廃人のようになっちゃう蓬莱もみたくないです。

最後まで珊瑚に嘘をついて、そして優美に消えていく。

蓬莱が最後まで蓬莱でいてくれたことが読者として嬉しくて、そして悲しいです。

 

炎の中の蓬莱と珊瑚のやりとりも泣けてしまいました。

一族500人が処刑された中で、珊瑚が今生きているのは蓬莱が助けてくれたからなんですよね。

口では保身のためと言っていたけど、蒙古に襲われた時も、玉蘭が追い詰められた時も、蓬莱はいつも珊瑚を守ってくれていました。

珊瑚にとっては優しい兄だったんじゃないだろうか。

宦官のために学校を作ったり、珊瑚のために天秤を買ってきたり優しいところあったよね。

裏切りと血と絢爛の人であり、でもそれだけじゃない人であり、その二面性がずっと蓬莱の魅力だったと思います。

蓬莱が国を治めたら実は割といい国になったりしたかもしれないですよね。

意外に社会福祉とかがんばりそうです。

もしくは、投獄されるけど牢獄の中から国政についてアドバイスするレクターポジションとか似合いますね。

物語の始まりと同じく、珊瑚だけを助け(預ける相手も父ちゃんとそっくりな王伍兄ちゃん)、自分は全部背負って一人屋敷に戻っていく。

蓬莱は宦官になって、娘娘に仕えて、全く変わってしまったようで、ずっと変わらない部分もあったんだと思います。

 

登場人物のみなさんのその後ですが、桃君とかどうなったんでしょうね。

憎めないところがあるけど、父ちゃん殺したり悪いこともしたよね。

彼はこのあとどうやって生きていくのかなあ。

そして、なによりアルタンと珊瑚のその後が読みたいですね。

続編もしくはスピンオフででモンゴル編かラブストーリーを描いて欲しいです。

崑崙と阿詩瑪の話も読みたいです。

青木先生の次回作にご期待くださいと最終ページに書いてありましたが、まじで期待しています。

 

天空の玉座 1 (ボニータ・コミックス)
 

 最終巻の表紙はどうなるのだろうか。やっぱり成長した珊瑚かな。