さいたま芸術劇場で2019/2/11に公演していたヘンリー五世を観にいってきました。すごい面白かったし、普段演劇をみることがない私にとっては珍しい体験だったので感想を書いておこうと思います。
彩の国シェイクスピア・シリーズ第34弾『ヘンリー五世』|彩の国さいたま芸術劇場
さいたま芸術劇場でヘンリー五世を観てきました。シェイクスピア劇を観たのは実は初めてだった!戯曲で読むのと、舞台で観るのって当たり前なのかもしれませんが、全然違うんですね… #ヘンリー五世
— haveyouheard1997 (@anastasia1997_1) 2019年2月11日
きっかけ
もちろん、きっかけは薔薇王の葬列です。リチャード三世でなくてもヘンリー六世でなくても、ちょっとでも薔薇王に関わりそうだったら観たかったのよ。ヘンリー五世はヘンリーのパパだからさ!
観に行く前
普段、演劇を観る習慣がないので、舞台や俳優さんに全く詳しくありません。今回のヘンリー五世について調べたら、いくつかのキーワードがでてきました。それぞれに対する私の事前イメージは下記のとおりです。
さいたま芸術劇場:遠い。
松坂桃李さん:TVとかによく出ている。名前は聞いたことがある。
蜷川幸雄さん:灰皿投げる人。
観に行った後
さいたま芸術劇場:駅から劇場までずっとシェイクスピア推し。各作品の名台詞が道に埋まっていたりする。しかも夜は光る仕様。
松坂桃李さん:長セリフを完璧に喋る。すごい。私なんて5分のプレゼンも覚えられないのに。見覚えがあると思ったら、この世界の片隅に出てた人だ!こんな人気俳優が、いつこんなに長い台本を覚えるんだろう…
吉田鋼太郎さん:舞台の妖精。
溝端淳平さん:挑発的で美しい王子とカーテンコールでの柔らかい笑顔のギャップにびっくり。マントをを翻す姿がかっこよすぎる。
蜷川幸雄さん:灰皿投げる人。
全体的な感想
・吉田鋼太郎さんの美しさが圧巻でした。ポーズ一つ一つが美しい。人間の自然状態のポーズって美しくはないですよね。美しく決まってるっていうことは、美しい形を熟知して、指先1本まで意識的にコントロールしているっていうことだと思います。すごい。
・ワンシーンワンシーンが美しい。個人一人一人の形も、全体での形も全て考えられて美しくなるように整えられてる。これもすごい。
・みんなセリフが長いですね。よく覚えられるなあ…。特に松坂桃李さん。しかも体の動きもあるし。そりゃまあ、俳優さんからすればセリフを覚えてなかったら仕事にならんだろってのはあるかもしれませんが、でもこれってほんとに大変だと思う。私は製品説明の5分のプレゼン覚えるのもすごい辛い。
・溝端淳平さん、めちゃカッコイイですね。高慢で残酷、挑発的な王子をすごくよく演じてらしたと思います。こういうキャラクターが単なるウザいキャラクターにならないためには、それを支える為の魅力が必要なんだと思うんですが、溝端淳平さんの美しさがまさにそれだったと思います。マントをひらりとなびかせる様が本当にかっこいい。カーテンコールの時は満面の笑顔で王子と素顔の差を感じさせられました。
・舞台の最後ではヘンリー6世の混乱の時代が示唆されます。満を持して薔薇王の時代か。ヘンリー6世、観たいなぁ。(でももうさいたま芸術劇場の公演は終わってるんだよね。)
・演劇ってものはあんまり見たことありませんでしたが、舞台っておもしろいな、と感じました。戯曲では想像するしかない部分が具現化されていて、戯曲と実際の演劇って違うんだなぁと実感しました。
・パンフレット買いたかったのですが、支払いが現金のみ&現金の持ち合わせがなく買えなかった。残念。通販ないのかな。