It's a rumor in St. Petersburg

アラサーOLです。主にまんがの感想を書こうと思っています。

【感想】『大奥』第72回 MELODY2019年10月号

大奥~~~~!!!


 今まで『大奥』の感想は書いたことがなかったのですが、MELODY 2019年10月号を読んだら書かずにはいられないですね。『大奥』を代表するであろう、素晴らしいシーンが含まれた回でした。

 

【電子版】メロディ 10月号(2019年)

【電子版】メロディ 10月号(2019年)

 

 

 

 

空白の中の和宮

 寝所に瀧山が来る。和宮の存在を前に一瞬言い淀む。その瞬間、和宮はすべてを察する。真っ白な背景とゆがむ和宮の表情。そして消えていく表情。瀧山の次の言葉を待たずとも、読者すら全てを察する。ああ、和宮が一番恐れていたことが起きたのだな、と。
 和宮と瀧山のやりとり、恐れていたことが現実になる瞬間の、全てが崩れていく音が本当に聞こえるような素晴らしいシーンでした。和宮という一人の人間を取り巻く世界が崩れ落ちる瞬間を見事に描いたシーンだと思います。今号の感想、本当にそれに尽きます。

瀧山さんはつらい

 瀧山さんて辛い役回りですね。この後のことを考えても、幕末の大奥において全ての人を見送っていく役割なんだろうなと思います。瀧山さんのバディも伊勢守→家定→天璋院とどんどん変わっていきます。最後は天璋院さんと瀧山さんが大奥の歴史に幕を引くのだろうな。

 

 なんちゅうか、歴史ものの定めですが、必ず終わりが見えていていつか必ず「その瞬間」がくる。特に『大奥』は連綿と続く徳川家の物語なので、全ての人物に必ず「登場」と「退場」があります。今までも何度も繰り返されてきたことながら、またこの瞬間が来てしまったかという感じです。私は2003年の菅野美穂安達祐実版『大奥』で初めて大奥ものに出会った人間なので、家茂&和宮には特に思い入れがあるため辛いところです。家光から始まった大奥もついに最後の将軍の時代まで来てしまいました。最後の瞬間がどう訪れるのか、楽しみですね。