ウィキッド観に行ってきました~!
最初は吹替えのみでいいかなと思っていたのですが、アカデミー賞授賞式のシンシア&アリアナの歌唱があまりに素晴らしく…
オリジナルの歌唱も聴きたい!と思って、字幕版も行ってきました。
結論、どちらも素晴らしすぎる…
字幕版はDefying GravityのUnlimitedのフレーズを聴くだけで、もうこの映画を見る価値があると思う素晴らしさでした。
そこからアリアナの歌唱が入っていくのが本当に素晴らしくて、あまりに良、良、良、涙、涙、涙…
吹替え版も主演の二人とも素晴らしい…
ウィキッドは非常にアツいファンの方がたくさんいる作品で、今更私なんぞの感想をあげても…と思いつつ、素晴らしさに心が昂っているので雑感を書きたいです。
以下、ネタバレありの感想です。
- やっぱDefying Gravityが素敵すぎる。オリジナルも吹替えもどちらもとても素敵ですね。グリンダはどうしてエルファバについていかなかったのかなあと考えている。舞台を2回、映画を2回みたところで考えるのは、やっぱりそれはエルファバの道であってグリンダの道ではないってグリンダが思ったということなのかな。エルファバは賢者が残した予言に出てくる、オズの危機を救うグリムリーが読める者でいわば伝説の少女で、実際、その力はオズの魔法使いも認めるもので、一方の自分は学園の人気者だけど、そういう意味ではごく普通の人間であることをグリンダはよくわかっている。エルファバについていってもエルファバと同じ道を同じ気持ちで歩んでいくことはできない、ついていけないと思ったのかなあという気がしている。でもエルファバの気持ちはよくわかったから、もうオズの魔法使いに誤って元にもどろうとはもう言わない、お互いの道を行こうということなのかな、と思ったのでした。物語としてはグリンダがエルファバについて行っちゃえば二人の友情もわかりやすいしシンプルだけど、そうしないってところがきっと重要なのかもね…
- その後の、エルファバの宣戦布告というか魔法で飛び回りながら城の電気(?)を落としたりするあたり、強すぎてかっこいい。ここ、舞台の照明の使い方もすごい美しかったけど、映画の映像美もすごくよかった!
- マンチキン国、咲き乱れる花、お城、おうち、美しすぎる~~~!!!圧倒的な映像美。大きい画面で観たい作品だね~。
- 冒頭の魔女がいなくなったことをグリンダと民衆が喜ぶ歌。こういうミュージカルの最初のほうに入っているみんなで歌うゴージャスな歌大好き~!グリンダが誰にも愛されぬまま、ひとり消えていくの、それがあの子の悲しき運命と歌うところがすごい好きです。だって、誰にも愛されないどころか、グリンダこそが誰よりもエルファバを愛してるじゃないですか… すっごい話が飛ぶけど、BASARAのクライマックスで橘さんが「王はいらないといいながら、あなたこそが誰よりも王ではないか」と言って泣いてるのを思い出しました。この、心と行いが裏腹なのがよすぎるの…
- シズ大学も素敵すぎ。もうセットをそのままテーマパークにしてほしい。ところでほかの生徒はみんな制服を着ているのに、グリンダとエルファバとフィエロは私服なんだ?フィエロは前の学校の制服?
- シズ大学の図書館もすごすぎる。でも本を投げたり、踏んだり、フィエロ、こいつぁとんでもないべらぼうだね…と思ったけど、そう思わせることがのちのちの伏線になってるのね。
- パーティーのシーン、エルファバが一人で踊っているのを見つめるグリンダとフィエロ。フィエロの「周りにどう思われるか気にしないんだな」に対して「そうふるまっているだけ」と答えるグリンダ。ここでまた涙、涙、涙。反目しあっていたはずのグリンダがこんなにエルファバを理解してくれていることが本当に泣けてくる。そして、一緒に踊りだすグリンダ。エルファバの目が赤いのが… 本当は一人で笑われながらみんなのなかに入っていくのは怖かったよね。グリンダが受け入れてくれたことが本当に嬉しかったよね。と思うとさらに涙… こんなことがあったら私だったらきっと一生忘れられないと思う。静かに涙を流すエルファバの気持ちが伝わってきてずっと泣きながら観ました。
- ポピュラーはひたすらかわいいですね。まあ余計なおせっかいでは…とは思いつつも、こういうことをやるのが10代の女の子同士では楽しかったりもするよねとも思うし、こういう普通のコミュニケーションにきっとエルファバはあこがれてもいたんじゃないかとも思ったりもした。
- グリンダ風の髪を振る練習をしているエルファバに「マネする必要はない」と声をかけるフィエロ。いい男だな!!!そう、エルファバはそのままで素晴らしいの!マネする必要はないの!エルファバのよさをよくわかっていらっしゃる!とフィエロの評価が私の中で急上昇
- ディラモンド教授関係のシーンはどれもディラモンド教授がかわいそうすぎる。動物はしゃべるなとか誰が書いたんだ。ひどすぎる。捕らえにやってきた憲兵風の人たちもひどすぎる。
- ライオンの子を逃がすフィエロとエルファバ。なんかもう、この二人が見つめあう視線、絡み合う視線がみえるような気がするぐらい二人が惹かれあっているのがわかる。この後のエルファバの旅立ちでの見送りのシーンも素敵ですね。なんかこう、本当に相手のことを好きになってしまっているのが感じられるというか… そこに割って入るグリンダがかわいそうでかわいい。流れで改名までしちゃって… グリンダって学園の人気者なんだけど、この微妙に残念なところがみんなに愛されてる所以なのでは…とすら思えてくる。
- オズの街は素敵だね~。これまた映像美がすごい。
- 魔法使いとの面談。なんか普通にこういうおじさんいるよねという気がする。なんというかこういうおじさんいるよね、と思ってしょっぱい気持ちになった。普通に悪逆非道のわりにいい人ぶってる上にそれをぽろっとエルファバの前で口にしてしまう脇の甘さもますますしょっぱい。「私の国では、団結するためには共通の敵を作るのが常識」ってあんたどこから来たんだよと思ったが、19世紀アメリカだとしょうがない......のか?
ともかくすごくよかったのでもう一回くらい観に行きたい。行けるだろうか。行きたいな。
サントラ買おうかな…