It's a rumor in St. Petersburg

アラサー学生です。主にまんがの感想を書こうと思っています。

【旅行記】『薔薇王の葬列』聖地巡礼 ロンドンの旅

※※旅行記を書くのに必要な範囲で、『薔薇王の葬列』、『リチャード三世』、史実ネタバレがあります。

 

 ロンドンは『薔薇王の葬列』のメイン舞台の一つです。今回は作中に非常によく登場するロンドン塔とウェストミンスター寺院を訪れてみました。

 

 

 

 

ロンドン塔

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世界遺産・ロンドン塔

「ヘンリー六世はここで死んだ…………」
『薔薇王の葬列』12巻

 

 リチャードがセシリーに閉じ込められたり、ヘンリーが何度もつかまっては閉じ込められたり、エドワード四世の子供たちが閉じ込められたり、ともかくあらゆるものが閉じ込められる場所、ロンドン塔。ロンドン塔は一部のラストシーンや12巻のラストシーンといった非常に重要な場面の舞台です。そして、『薔薇王の葬列』の背景と現存の建物のほぼ一致がみられ、非常に聖地巡礼しがいのあるスポットです。

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ウェイクフィールドタワー


29話冒頭の塔の全景が描かれている場面とほぼ一致!ロンドン塔の内部はかなり広く、いろいろな建物があるのですが、入場して順路通りいけば一番最初に入る建物がこの塔、ウェイクフィールドタワーです。いきなりメインディッシュ。

 

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ヘンリーが幽閉されている部屋

ヘンリーが幽閉されていた部屋です。一部のラストシーンだけでなく、4巻で幽閉されていた時もここだと思います。ヘンリーの別宅と言っても過言ではないでしょう。

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薔薇王ファン的に重要な窓辺


作中にある通りの椅子が置いてある窓辺があります。リチャードがヘンリーを押し倒したり、ヘンリーがリチャードを想ったりする窓辺ですね。テムズ川が見えて眺めがよく、物思いにふけるにはピッタリ。二人のメモリーも壁にしっかり刻まれています。

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二人のメモリー


窓辺の向かいには小さなチャペルがあります。

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このチャペルさえなければ…!!


深いグリーンの入り口で色鮮やか。作中では普通の格子窓としての描かれていましたが、現在はステンドグラスがはられていてかなり華やかな場所です。

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いろいろ起きる台のある場所

ラストシーンの直前ヘンリーがお祈りしている場所ですね。そして、リチャードがヘンリーを手にかけた場所。そして『ヘンリー六世はここで死んだ…………』とバッキンガムと上書きいちゃいちゃした場所!!!この部屋の扉を開いたところで12巻ラストです。

 

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神をも欺く演技に向けて開かれる扉

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扉の先にある通路

 

 

 

 

この塔が観れれば私的にはほぼ満足ですが、ロンドン塔内には最新12巻で別の重要人物も収容されたばっかでした。エドワード五世とその弟リチャーは別の塔に収容されてまして、その名もブラッディ・タワー。彼らのエピソードに基づいて命名されたそうです。実際には彼らが塔に幽閉されて以降はどう扱われたかはわかっていないので、ブラッディだったかはわかりませんが、まあ何者かに暗殺されたという推測のもとに名付けられたのでしょう。

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ブラッディ・タワー

 

 

塔の内部ではムービーが上映されています。

 

 
 
 
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「王室の聖なる幹は卑しい雑木に接がれてしまった!」

薔薇王の葬列12巻より

排除された二人の王子はロンドン塔へ。 そしてその行方は誰も知らない…

二人の王子が幽閉された塔はbloody tower と呼ばれています。

ヘンリーが暗殺されたチャペルのすぐ近くです。

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ウエストミンスター寺院

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エリザベスの駆け込み部屋ことウエストミンスター寺院

 ウィキペディアによるとエドワード四世が死亡したのはウェストミンスター寺院だそうです。何かあるとエリザベスが逃げ込む場所ですね。ロンドン等がヘンリーの別宅なら、ウエストミンスターはエリザベスの別宅と言えるでしょう。豪華絢爛でイギリスすげーーって感じです。全てが美しい。そして、最奥のヘンリー七世記念聖母礼拝堂にヘンリー七世とベスのお墓があります。この礼拝堂がもうびっくりするほど豪華、豪華。テュ―ダー朝すげーーーー!!!ってなりました。天井の彫刻とかどうなってんだ。これが勝者の墓なのね…とちょっとしみじみしました。

 

 

 

ウエストミンスター宮殿

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ビックベン修復中

 『薔薇王の葬列』の時代はウェストミンスター宮殿を宮殿として使っていたそうです。現在は英国議会の議事堂です。バッキンガム宮殿はまだないもんね。現在のウエストミンスター宮殿は19世紀に火災で燃えた後、デザインコンペで再建されたものなのだそうでリチャードたちの時代の面影は全くなし。でも、きれいだから好きです。

 ちなみにウェストミンスター宮殿を宮殿として使い始めた最初の人はクヌート一世だそうです。『ヴィンランド・サガ』に登場するクヌート王子ですね。先程ウィキペディアを見て初めて知り、びっくりしました。ヨークといい、『ヴィンランド・サガ』と『薔薇王の葬列』は巡礼箇所がちょっとかぶります。『ヴィンランド・サガ』から450年くらいたつとリチャードたちの時代となるのかあ。そしてさらに500年くらい経つと現代になるわけで、そう思うと人類は進歩している…のか?それともいまだラグナレクの最中なのか。
 

 

 

 

 
 
 
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「橋っつーかなんつーか 要塞だなありゃア」

ヴィンランド・サガ3巻より

なんと1013年には既にあったロンドン橋。

およそ1000年前、トルフィンとトルケルの最初の決闘が行われた場所です。 ここからタワーブリッジテムズ川の流れがよくみえます。

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